奥深い色味と独特の甘苦い香味をもつスパイス
パプリカは唐辛子の一種、辛味のない甘唐辛子の仲間です。大航海時代にコロンブスによってヨーロッパにもたらされた唐辛子がスペインからハンガリーへと伝えられた後、16世紀に品種改良され、ハンガリーの特産品である現在のパプリカが生まれました。
パプリカは、1937年にノーベル賞を受賞したハンガリーの博士の研究結果をきっかけに注目されるようなりました。博士は、パプリカの果肉に柑橘類よりも多量にビタミンCが含まれていることを発見しました。これにより、人々の関心を呼び、急速に消費量が増加したと言われています。
パプリカには多くの品種が存在していますが、成熟したときに鮮やかに赤く色付き、乾燥しやすい果肉の品種を乾燥させた粉末をスパイスとして利用しています。鮮やかな赤橙色~赤色の粉末で、辛さはほとんどないもの、全くないものがあります。
スモークパプリカは、パプリカを樫(かし)の木のチップでスモークして粉末にしたもので、パプリカパウダーと同様に使えます。