辛味のスパイスの筆頭 種類はとても多彩
舌が焼けるような辛さを持つ唐辛子は、熱帯アメリカが原産。歴史は古く、1万年以上も前から栽培されていたと言われており、世界各国の料理で、おもに辛み付けに使われています。品種の数は数千にのぼるとされ、品種や産地によって辛味や風味、色などは異なりますが、空洞で内部に種を含んでいます。ししとうなども唐辛子の一種ですが、これは甘口タイプであまり辛味はありません。唐辛子や鷹の爪、チリペッパーなどの名で売られている香辛料は、辛口タイプでホットな辛味を持ちます。
唐辛子は辛さだけでなく、健康につながるビタミンCも豊富に含んでいます。大航海時代の冒険家バスコ・ダ・ガマは、ビタミンC不足による船員の壊血病を、唐辛子によって防いだという言い伝えがあります。なお、辛味成分であるカプサイシンには、血行や新陳代謝を促進する効果があるとされています。