インド料理には欠かせない色付けのスパイス
日本では漢方の「ウコン(鬱金)」の名でよく知られているスパイスです。「ウコン」は、ショウガ科ウコン属の植物の通称で、春ウコンや秋ウコンが相当します。ターメリックは晩夏~秋に白い花を咲かせる「秋ウコン」です。同じショウガ科のショウガやガランガルのような形をした根茎を乾燥させ、粉末にしたものがスパイスとして市販されています。
18世紀頃には、東洋から西洋に輸出され、「インドのサフラン」と呼ばれ、高価なサフランの代わりの色付けとして使われるようになりました。日本でも、たくあん、辛子(マスタード)の着色に古くから使われています。世界各国で料理の香味・色付けだけでなく、綿・絹・羊毛・皮革等の染色にも用いられています。また、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、美白効果や、肌トラブルを解消する効果があるとされ、肌にターメリックを塗り込むパックなどに使われています。